概略
一般には略して羽黒神社と呼ばれています。
御祭神は、奈津比売大神(なつひめのおおかみ)・倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)・月読大神(つきよみのおおかみ)です。
寛永10(1633)年、村上藩主・堀丹後守直竒が神社を上(城)から見下ろすのは畏れ多いとして現在の地に遷宮しました。この遷宮祭が行われたのが6月7日で、新暦になってからは7月7日に大祭が行われています。
元禄3(1690)年に村上藩主・榊原勝乗が建立した社殿(神明宮)は、昭和44(1969)年に新潟県指定有形文化財に指定されています。
| 御祭神 | 奈津比売大神・月読大神・倉稲魂大神 |
| 住所 | 〒958-0851 新潟県村上市羽黒町6-16 |
| 電話 | 0254-52-3617 |
| 駐車場 | 3台程度 |
アクセス
江見 尚行 宮司
神主の基本は「読み・書き・断ち」とも言われます。これは、多くの祭事のほか、日常的な社務において、読み書きはもちろん、「布を断つ」といった針仕事など、とてもたくさんの素養が求められるということです。境内の木々(社叢)の手入れや清掃などもこれに含まれます。
宮司として神社を守るというのは、傷んだ建物を修繕したり、清浄を保ったり、祭事に使う祭具を時には手仕事でつくったり、という凡事を徹底することです。そのためには、氏子のみなさま、参拝やご祈祷に訪れるみなさま、近郊から遠方までたくさんの崇敬を寄せてくださるみなさまのお力添えが欠かせません。
崇敬に支えられながらお社を守る
社伝には現代の世においても興味深いことがたくさん残っています。
村上にとって欠かせない産業である鮭漁関連のお祓い、神社で神様のお世話をすることで生活の場を得られた稚児との社会包摂的な関わり、皇后陛下・雅子さまのご先祖様にあたる村上藩の要職・小和田道助と宮司・江見啓斎の間にあった親交や信頼、日常の様子など、少しずつみなさまと共有していきたいと、整理・撰集を重ねております。
過去と未来を結ぶ「今」を精一杯に生きる
宮司としては、「中今」という日本人の持つ時間的概念を表す言葉を大切にしています。
過去と未来を結ぶ中心点である「今」を精一杯生きる、ということに立ち返って考えると、とてもありがたい気持ちがわいてきます。
先人が並々ならぬ苦労をもって紡いできた価値、文化、伝統を受け継いでいることそのもののかたじけなさと、未来へつなげていかなければならない使命。そういったものを忘れずにいたいです。
宮司は中今への思いを神社というお社に集約して受け継ぎます。
氏子や町衆のみなさまにとって、例大祭である村上大祭がそのひとつの表現です。
まもなく400年を数える大きなお祭りをここまでつないできたのは、ここに思いを馳せた夥しい数のご先祖さまによる営みの集大成です。
今、この瞬間も次の人々へつなぐことに尽くしていかなければならないという思いで、神社をお守りしながら、神様に護られていることを感じています。
今再び古典にふれると、今更ながら驚くことがあります。
古いものを大切にすることで新しいことを知るという心構えが「温故知新」、古いことを考えることで今を照らすという行動原理が「稽古照今」。
この2つが神主としての務めを表すのだと思います。
