祭事

御祭神

奈津比売大神 なつひめのおおかみ

村上の地を拓いたとされる元々の御祭神。五穀豊穣や殖産振興の神様として崇敬されています。

素戔嗚命の孫ともされており、誕生の系譜からも夏の日差しによる農耕への恵みをたたえた神性です。

月読大神 つきよみのおおかみ

本庄繁長公が庄内での戦勝祈願が成就したことから出羽三山神社から合祀しました。天照大神の妹(また弟)とされる夜を統べる神様です。

月は潮の満ち引きや作物の生育と深く関わることから、農耕神としての庇護ももたらします。

倉稲魂大神 うがのみたまのおおかみ

月読大神と同じく、出羽三山神社から合祀した出羽神社の御祭神です。

出羽三山の開祖が人々の農耕の道を示したことにも通じ、五穀豊穣や商売繁盛のご利益のほか、人の営みの道先を照らす神性にも崇敬が集まっています。

御祭礼

1月1日歳旦祭
2月11日紀元祭
4月11日春季祭
5月24日神明宮祭
6月30日夏越大祓
7月6日宵宮祭
7月7日例大祭
7月11日御礼神楽
9月11日秋季祭
10月湯立神楽
12月31日年越大祓、除夜祭

 西奈彌羽黒神社の湯立神楽 

西奈彌羽黒神社の湯立神楽は、神社宮司、寺院僧侶、修験者である山伏らが共に執り行うとても珍しい形式で、神仏習合の姿を体現するような儀式です。この湯立神楽は「昔から一度も途切れず続いてきたもの」ではありません。約130年もの長い中断を経て、昔からあった願い(五穀豊穣など)に新しい願い(新型コロナからの再生)を加えるようにして復興されました。単に伝統を守るだけの取り組みではなく、「一度途切れたものを、もう一度やってみよう」という崇敬会先達の篤信が込められています。

西奈彌羽黒神社は、村上の歴史の中でも特別な場所です。神社には村上の土地と関係する神々に加えて、出羽三山から勧請された神々も祀られています。村上藩との関係も深く、歴代藩主、藩士からも篤い崇敬を受けていました。その一人が小和田道助という村上藩士、皇后陛下・雅子さまのご先祖さまです。小和田道助は村上藩の取次役を務め、藩と西奈彌羽黒神社との間を取り持った人物として知られています。神輿の新調など、神社と藩をつなぐ仕事にも関わりました。

さらに伝えられている話として、藩主が江戸へ向かう途中、従者などに怪我人が出た場合、その情報が藩へ伝えられ、それを小和田道助が神社へ伝え、湯立神楽によって神徳を願ったというものがあります。この話が史料(江見清斎、啓斎翁日誌など)によってどこまで確認できるのかは、さらに調べる必要があります。しかし、もしこれが確認できるなら、とても興味深いことです。

なぜなら湯立神楽が、単なる年中行事ではなく、実際に起きた出来事に対する祈願の手段として使われていたことになるからです。現代では、遠くで起きた出来事をスマートフォンですぐ知ることができます。病気や怪我があれば病院に行きます。しかし、江戸時代には、遠く離れた場所にいる藩主や家臣の無事を、村上の神社から祈るということが、現実の社会の中に存在していました。藩から神社へ情報が伝わり、神事が行われる。そう考えると、小和田道助は単なる役人というより、「藩と神社をつなぐ人」だったのかもしれません。

そして、その先に湯立神楽がありました。釜で湯を沸かし、神に祈り、その湯によって人や場所を清める。そこには、現在の私たちから見ると少し不思議な光景があります。けれど当時の人たちにとっては、それが世界と折り合いをつけるための一つの方法だったのでしょう。西奈彌羽黒神社の湯立神楽を考えるとき、「昔の珍しい神事」という見方だけではなく、「村上の人々がかつて世界をどう理解していたのか」というところまで考えてみると、郷土への思いが深まるような心地になります。

ご祈祷

初宮詣、厄除け、交通安全、家内安全などを執り行います。御初穂料は5,000円程度から承ります。

日本には古来より、その年に初めて収穫されたお米を神様へ感謝とともにお供えし豊作を祈るという儀礼がありました。お米の収穫は時期が限られていることから御初穂料に変わり、願主の方の感謝を添えて神様にお納めいただくものです。

地鎮祭、竣工祭、上棟式、井戸祓などについては出張での祭典も承ります。

神葬祭について

近年、生活様式や家族構成の変化により、神式の御弔いをご希望される方が増えております。

神道には人は死後、魂が肉体を離れて祖霊(祖先の霊)に加わり、子孫を護るという死生観があります。これは家族や地域社会との結びつき、自然との共生を大切に思うという、日本文化の根底にある考え方です。

神葬祭は故人の死を祖霊に伝える(帰幽奉告)の儀礼でもあります。すでに神徒(仏教での檀家)となっている方だけでなく、ご希望の方はご相談ください。

御朱印

御朱印はお正月の頃のお渡しと、例大祭時の書き置きのみでご用意しております。

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